外国為替市場とは、異なった通貨の売買を行う市場のこと。「市場」といっても証券取引所のような特定の場所が存在しているわけではなく、各金融機関が電話やその他の通信回線を利用して、相互に価格提示をしながら取引(相対取引=OTC:
Over The Counter)を行うことが多い。日本で取引が活発になる時間の午前9時から午後5時くらいまでのことを「東京市場」と呼んでいる。午後5時を過ぎたからといって日本で取引が出来なくなるわけではなく、24時間いつでも取引が可能である。ただし、午後6時あたりになると取引活動の中心がロンドンに移ってしまうので、当然取引の相手方もロンドンの銀行が多くなり、「ロンドン市場」という呼び方に変わっていく。